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「宮古島の神歌と古謡2010」 応援企画! #1

カテゴリ : 小ネタ/コラム

気がつくと1年もあまりブログを放置しておりました。記事を書く度「久しぶり」と書いている気がしますが、ほんっとみなさま、お久しゅうございます。大変長らくご無沙汰いたしました。

さて、久しぶりに記事を書いたのは、タイトルの通り。今週土曜日(12月4日)に法政大学市ヶ谷キャンパス薩埵ホールで開催される「宮古島の神歌と古謡2010」を応援してみよう! との ばー(という 意図)です。

イベントの詳細は以下の案内ページをご覧ください。
http://mameromantic.com/?p=5644
晴れたら空に豆まいてイベント告知ページ)

これを聴きに行きます。しかし、ただ聴くだけではなんだか申し訳ないし、自分にとってももったいないので、事前にちょっとでも考えたり調べたり書いたりしよう、と思った次第です。で、勢いづけて「応援企画!」と銘打ってみました。


ただ聴くだけでは
もったいないし、申し訳ない

まずはちょっと、私がこのコンサートに対して構える理由について書きましょうか。

平私が生まれ育った平良の街(特に下里)というのは一種、東京みたいなもので、宮古の各地域の出身者が寄り集まって住んでいます。そのためか、生まれ育ったその地域に対して「集落意識」というものを持っていません。当然そういった場所ですから、古くからの伝統行事というものに触れる機会はほとんど無く、せいぜい各家庭で旧暦の行事を行う程度でした。また、家柄なのか、うちでは民謡もほとんど聴きませんでした。

一方、集落の区分がしっかりしているところは、地域の人同士の結びつきが親密で、伝統的な祭祀・神行事もさかんです。そういった場所では民謡や方言の保存率も高い(若い世代でも比較的よく知っている)ように感じます。

私には縁のなかった伝統行事ですが、あちらこちらの集落で、細々となりながら、今も継承され続けています。もちろん、集落外の人間である私には、それらに参加することも、ましてや受け継ぐこともできません。
そんな行事が行われたというニュースを見聞きするたび、羨ましいなぁ、といつも思っています。伝統行事は私にとって憧れであり、将来までも是非、絶やさず続けていって欲しいと思います。

しかし実際は、そういった集落でも祭祀の存続が危ぶまれている状態とのこと。時代が変わり、人と人との関係が変わり、ライフスタイルが変わり、外部からの人の出入りも多くなり…。過去100年ちょっとの環境の変化を考えるだけでも、昔と続けていくことが大変な困難であろうということは、想像に難くありません。
そんな状況下にあっても、どうにか守っていきたいと思う方があり、それをどうにか継承したいと強く思ってくださる方がいます。

神行事の時にしか歌われない歌、ウタキの中でしか歌われなかった歌。本来集落外不出だったも、今回のコンサートでは持ち出されてくることになります。出演者の皆さんの覚悟は、どれほどのものでしょうか。聴く側となる私たちも彼女たちの覚悟を受け止めなければなりません。

どうやったら受け継げるのか、私たちは何を手伝えるのか。
答えは出せませんが、それでも、ただフラっと見にゆくだけでは、あまりにも申し訳ない気がします。そこで、自分なりの予習をしてみることにしました。

…と、半月ほど前に思い立ったのですが、あれやこれやとバタバタしているうちに、当日が目前に迫ってきてしまいました。あがいー、もう明後日(日付上は明日)さいが。ダイズ(大変だ)!
ぎりぎりですが、書けるだけ書きます。

ふー!中学時代の定期テスト前夜の一夜漬けの気分です。時間がないのでこのまま起きて続けて記事を書こうと思います。会社の仕事は…金曜日一日分ぐらいは気力で持たせてやります。あららがま!(発奮の声)

私は、民俗学・歴史学方面はよく分かりませんので、次の記事では、今手を付けている方言の方面から予習してみようと思います。案内文や紹介記事・関連記事に出てきた方言や歌の名前について、方言の意味や語源を探ってみようと思います。もう、思いついた順に書きます。


P.S.

なお、このイベントの公式ツイッター(@miyakojima_2010)で、私のこのブログ記事もいくつか引用してくださっています。恐れ入ります、ありがとうございます。
このイベントのための説明に、私の書いた文章が一端にでも役に立てたのかと思うと、光栄です。

また、私の書いた記事を見つけてくれる人がいるんだなぁ、読んでくれる人がいるんだなぁ、と思うと、こんなに長いことブログを放置してしまったことに対し、申し訳なさでいっぱいです。
私の気まぐれ&面倒くさがりな性格(典型的O型)ゆえ、今後もこまめに記事を更新するとは思えませんが、反省して、続ける努力はしようと思います。

Motoca.


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Posted by Motoca at 2010年12月03日 01:15
コメント(3) | | カテゴリ:小ネタ/コラム

この記事へのコメント

はじめまして、下地と申します。

同じ宮古島で生まれ育った(さかいないかい)者としてついつい応援したくなります。
子供(小学生)のころはよく方言ばかりしゃべって罰されたもんです(来年還暦)。
方言を研究している あっがっいたんでぃ! さん、がんばりよ~

YMAK英語スクール
スクールアドバイザー
下地マサオ
Posted by YMAK英語スクールYMAK英語スクール at 2010年12月03日 08:07
下地マサオさま>
コメントありがとうございます!応援もありがとうございます!

さかいないかいですか!私は まいぴゃー でした。
方言の罰の話(方言札?)、両親からも聞いたことがあります。
私は逆に方言が分からなくて上の世代からよからかわれていました。

ですが、じつは私たちの世代も、本土の学力に追いつけ・追い越せという風潮の中で学生時代を送り、新聞に「見えない方言札」世代、と表現されたことがあります。(その表現が、ものすごく悔しかったので覚えています)

だからこそ、でもあるのでしょうね。私たちの世代でこの方言を終わりにしたくない、という気持ちで動いています。
応援、心強く感じました。ありがとうございます。
Posted by MotocaMotoca at 2010年12月03日 21:26
Motoca さんは実にすばらしいこと(宮古方言を研究する)をしています。

私は昔から方言が薄れて行ってる事を悲しく思ってます。
宮古に帰るたびに(過去20年くらいは年に一度は帰るようにしてます)
わざと方言ばかりしゃべるようにしてましたし、
今でも宮古では機会あるごとに方言を使うようにしています。

でも昔は私のことを下品だと思っている先輩たち(現在70代くらい)
がたくさんいました。
非常に悲しかったし、まったく教養のないバカな先輩たちだと
思ってました(今でもそう思ってます)。
私も宮古を離れて(1969年)長いので宮古の文化のすばしい面を
自分なりによく痛感しています。
特に方言は大切にし保存しなければならないと思います。

ときどきブログに遊びに来ます、よろしく。。。

下地マサオ
アドバイザー
YMAK英語スクール
Posted by YMAK英語スクールYMAK英語スクール at 2010年12月04日 18:07

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