タンディー

Motoca

2006年03月21日 02:15

前回「宮古口には挨拶はない」ということを書きましたが、

「ありがとう」は「タンディガー、タンディ」。
「ありがとう」は挨拶に分類される言葉ではなかったか?

ということで、言葉を分解して、探ってみる。

「タンディ」は単独でも、謝意を表すことがあるらしい。
でも実際にそう使われるのを、私は聞いたことがない。

「タンディガー、タンディ」で「ありがとう」。
でも、「タンディユー、タンディ」だと、「お願いよ、お願い」 懇願の表現になる。

「アガイ、タンディ」
対句的に使って、驚きを強調する。
(このブログのタイトルですね。^-^;)

さらに、
「ンバ ユー(嫌だよ!)」にもくっついて、
「ンバ ユー、タンディ」=「やだよ、絶対!」
これも強調表現。やはり対句的でもある。

感嘆詞は「ニュアンス」であって「特定の意味」はない、って以前に書きましたが、「タンディ」のニュアンスはきっと、

自分の内側から対象となる相手に向かう、「強い感情」…なんだと思う。
だから他の感嘆詞の後ろについて、その感覚を強調させる。

「タンディガー、タンディ」は、「タンディ of タンディ」
…タンディの中のタンディ(←もう意味不明)。最上級。
間に挟まる「ガ」の音(助詞?)をのばせばのばすほど、謝意が強くなる。

心の奥から湧き出てくるいちばん強い感情、それが、「ありがとう」なのか。

だとすれば「ありがとう」は、挨拶じゃなくて感嘆詞なのかもしれない。

もう、言霊の領域だ。

「タンディガー、タンディ」は、本当にありがたいって思っている時じゃないと、うまく発音できない。イントネーションが制御できない。社交辞令だとすぐにバレる。
また、方言を使えない世代にとっても、うまく言うのがとても難しい言葉なのです。

辞書も文献も調べていないで、あくまでも勝手な推論です。 真実を知りたい…。ばあちゃんに訊いたらわかるかな?


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